暮れの平和島グランプリ出場の賞金争いもかかった福岡ボートレース、「G1 チャンピオンカップ 開設67周年記念」が8日、前検日を迎え、注目のモーター抽選が行われた。

モーター抽選の結果エース機は兵庫の高野哲史選手に

複勝率65・3%という脅威のエース機(72号機)を引き当てたのは、兵庫の中堅レーサー高野哲史。モーター抽選で笑顔を見せると、早速、特訓とスタート練習で手応えを確認。「行き足はまずまずでしたが、出ていくまではありませんでした」と控えめながら、素性の良さはつかんだ様子だった。初日は2R(3号艇)と10R(6号艇)の2回乗り。レースに行って抜群に噴くエース機だけに、初日の気配に注目が集まる。

初日12Rのドリーム組では、吉川元浩のパワーが評判だった。スタート練習で同班だった瓜生正義と徳増秀樹が「吉川選手が良く見えた」と口にするなど、班でも強めの動きを披露。吉川のモーター(65号)は複勝率こそ40%に満たない(39・1%)が、ボートが同44%と抜群で、吉川自身も「起こし、ターン周りと、体感が良かった」と手ごたえを感じていた。現在、吉川は賞金ランク2位につけており、同3位の篠崎仁志はドリーム戦の1号艇。「トライアル2ndの1枠争い」をにらみ、3コースから行き足一気に篠崎仁をたたくシーンも十分ありそうだ。

ドリーム組では6号艇の馬場貴也が吉川に続く気配を見せた。手にした25号機は複勝率こそ33・8%だが、前回の福岡で優勝した時と似た雰囲気を感じ取った様子で、表情も明るかった。「体感は悪くなかった。もっと良くなりそう」と前を向いていた。

ドリーム2号艇の桐生順平は相変わらずモーター抽選に運がなく、複勝率31・6%の低調機を引いたが、「大きな違和感はなく、普通はありそう」と意外に前向き。一方、昨年グランプリ覇者で、今節優勝してグランプリへの逆転出場を期す石野貴之は「起こしがもうひとつ」と、前検は厳しい表情だった。

実力派選手に好モーターが行きわたり波乱の予感

前検のモーター抽選では、エース機の高野を筆頭に、軒並み、伏兵に好モーターが行きわたった。複勝率2位(55%)の46号機を手にしたのは田中和也。福岡は波やうねりのある難水面だが、田中は「福岡にしては乗れた」と好感触だった。

複勝率3位(53・3%)の30号機は森野正弘、同4位(50・7%)の24号機は丸野一樹、そして5位(49・3%)の62号機は佐藤博亮の手に渡った。森野は「出ていく感じがあった」、丸野は「走りだせば悪くない」、佐藤も「伸びは余裕があった」と、ともにエンジンパワーを実感。今節の台風の目となりそうだ。

他では、ベテランの濱野谷憲吾が複勝率6位(45・7%)の28号機と、複勝率45・9%の抜群ボートとの好セットで、手応えも上々。「回転が上がって、悪くないね」とほほ笑む姿に、大暴れの予感がした。

また地元の前田将太はモーターこそ31・7%の平凡機だが、地元の調整および水面特徴は知り尽くしており、「回転が上がって、起こしがきていた」と早くも上々のムードだ。

トライアル2ndでの枠番争いも見逃せない

今節は暮れの「SG平和島グランプリ」出場(18人)へ向け、賞金ランキングのボーダー上にいる選手は勝負がけとなる。また賞金上位6人のシード組による「トライアル2nd」での枠番争いもあり、火花を散らす戦いが随所で展開されることになる。

地元総大将の瓜生正義は11月7日現在、賞金ランク8位。この後に控える蒲郡の「SGチャレンジカップ」はF休みで出場できないため、「トライアル2nd」のベスト6に入るためには、地元開催の今シリーズで優勝争いを演じることがノルマとなる。

また、桐生、石野、馬場のドリーム組は現在、グランプリ出場枠(18人)の「圏外」に位置し、狙うは今節G1で優勝あるのみ。地元の岡崎恭裕、前田、枝尾賢将太らも当然のように気合を入れてくる。それぞれの思惑が難水面で激突する、エキサイティングなシリーズになるのは必至だろう。