前検日注目のエンジン抽選で、複勝率53・8%のエース機(21号機)を引き当てたのは、大阪の野添貴裕だった。エース機ゲットに会場はドッと沸いたが、野添はベテランらしく、淡々と前検作業をこなしていた。もっとも、エース機の手ごたえは感じている様子で、慌てることなく、入念に調整を行った。びわこでは、2年前の近畿地区選手権でパワー機を武器に、2コース差しで19年ぶり2度目のG1優勝を飾っているが、その再現も十分ありそうなほど、好ムードに包まれていた。初日は3、11Rの2回乗り。今節の大勢を占う意味でも、野添のレースぶりから目が離せない。

1st組で最も気配が良かった大上選手、続く永田、小坂選手

初日12Rのドリーム1st組で最も気配が良かったのは、複勝率43・7%の26号機を手にした大上卓人だ。前検練習を終えると、笑みを浮かべて好気配をアピール。びわこは今年4回目の参戦で、調整面の不安がないのが何よりの強みと言える。ドリーム1stは、内に太田和美、岡崎恭裕という2人のSGレーサーが控えているが、大上の前検の気配なら、4カド一撃も十分ありそうなムードだ。

また同じドリーム1stで6号艇の長田頼宗も、手にした38号機は複勝率50%の好素性機だけに、大上の仕掛けに乗って急浮上するシーンも十分。びわこは地元以上に得意とする水面で、前検は余裕さえ感じられた。大外から切り込んで大穴を提供する展開には要警戒だ。

野添の21号機に次ぐハイパワーと評判の23号機は、兵庫の小坂尚哉の手に渡った。素性は伸び型だが、前検では乗りやすさも納得の様子で、今節の活躍は必至。5Rは3コースからのまくり一撃、10Rはインから手堅く逃げ切りと、初日連勝も十分狙えそうだ。

地元勢では丸野、吉川選手の気合が目立つ

地元勢では丸野一樹が複勝率52%の31号機をゲットし、かなり気合が入っていた。昨年の昨年8月のびわこG1で待望のG1レースを初制覇。今年1月には唐津G1も制して、びわこでは今、最も勢いがある選手。もちろん狙いは3個目の記念タイトル。同期の大上とともに、今節の台風の目となりそうだ。

前検で、その丸野以上に気合パンパンだったのは、地元のベテラン吉川昭男だ。今年のSG平和島クラシックで準優勝し、今後の賞金の加算次第では、暮れのグランプリ出場に手が届く位置にいる。前検でも、今シリーズにかける熱い思いがひしひしと伝わってきた。手にした39号機の複勝率は26・2%だが、中間整備で気配は急上昇している。びわこの調整は知り尽くしており、トップ級のパワーに仕上げる可能性は高い。4R(4号艇)はカドまくり、9R(1号艇)はイン逃げを決め、初日連勝でグランプリ出場に前進するか、注目したい。

3人の女性選手

3人出場している女子選手の中で、最も表情が明るかったのは小野生奈だ。吉川の39号機と同じく、小野の67号機(複勝率29・2%)も中間整備で足色が激変している。地元の遠藤エミも、小野のパワーに脱帽の様子。小野は初日、オープニングの1Rが1号艇、7Rは3号艇と、枠番に恵まれただけに、連勝狙いで気合を入れてくる。

同じ女子レーサーの守屋美穂も、タッグを組む52号機(複勝率30・1%)に中間整備が入っている。こちらは小野ほど急上昇の気配を見せないが、勢いという点では女子3人の中で一番だろう。守屋は目下、4節連続優出中と好調を維持しており、前検の動きには余裕が感じられた。びわこ連続V、2度目の混合G2制覇がかかっているだけに、今節の守屋からは目が離せない。

その他の選手

他では、齊藤仁(57号機)と河合佑樹の気配が良かった。ともに確かな手ごたえに満足そうで、特に3枠(1R)、1枠(5R)と好枠デイの河合から闘志が伝わってきた。ベテラン勢では渡辺伸太郎の51号機(複勝率52・3%)と平石和男の22号機(同41・7%)が好素性機で、中でも平石はA1級へ勝負掛けの立場でもあり、初日から闘志あふれるレースを見せてくれそうだ。

前節から温水パイプが装着され、エンジン相場に変化が表れる可能性もあるだけに、初日の各選手の気配はしっかりチェックしたい。