予選を勝ち抜いた18選手による準優勝戦。18日は快晴で波風もほとんどなく、抜群の水面コンディションの中、注目のセミファイナルが行われた。準優勝戦は3レースともにイン逃げの堅い決着。優勝戦進出を果たした準優勝戦1、2着の6選手は、思い思いの表情で優勝戦を見据えていた。

河合、岡崎、丸野選手

準優12Rで危なげないイン逃げを決めた河合佑樹は、まずはホッとした表情でピットに引き上げてきた。勝てば優勝戦1号艇というプレッシャーも何のその、1マークを冷静にターンして、優勝へのポールポジション1号艇を手繰り寄せた。

「スタートはちょっと様子を見ながら行きましたが、いいスタートでした。水面が良すぎて、回転が少し足りてなかった」と、準優勝戦を振り返る様子も冷静そのもの。昨年7月の尼崎モーターボート大賞に続く、2度目のG2タイトル奪取は目前で、「入口の感じを修正します。回転を合わせてレースできれば完ぺき。優勝できるように頑張ります!」と温和な表情で語っていた。

貫禄たっぷりという表現がピタリあてはまるのが、優勝戦6人の中で唯一のSGレーサーである岡崎恭裕。準優11Rはスリット後、2コースの秦英悟に伸びられたが、慌てることなく、冷静に格上のターンでイン逃げを決めてみせた。

ポーカーフェイスでピットに引き上げてきた岡崎は「秦君にかなり伸びられましたね」と秦のパワーに一目置きながらも、「苦しい体勢からだったけど、じっかりグリップして、立ち上がりも良かった」と冷静に1マークを振り返った。

岡崎は2010年の笹川賞を制し、G1も3勝の実力者で、優勝戦メンバーでは群を抜く存在。今回優勝すれば、2018年11月の大村モーターボート誕生祭に続くG2優勝となる。優勝戦は2号艇になったが、「昨日(4日目)が一番合っていた。乗り心地とかは自分好み。昨日の体感になるよう、微調整します」と、再び格上のターンで優勝を狙い撃ちする。

準優10Rをイン逃げで制したのは、地元期待の丸野一樹。準優に進出した地元勢4人のうち、3人が同じレースとなったが、しっかりとイン逃げを決め、優勝戦進出を決めた。結果的に、地元勢で優勝戦に駒を進めたのは丸野ただ1人。年末のグランプリ出場を見据え、賞金加算に気合が入っていた先輩の吉川昭男が10Rで3着に惜敗しただけに、丸野も複雑な様子だったが、周囲に祝福されると満面笑みで喜びを表した。

昨年8月のびわこ開設67周年記念でG1タイトルホルダーの仲間入りを果たし、今年1月にも唐津G1で優勝するなど、今や地元びわこでは、総大将の守田俊介に次ぐ存在感を放っている。優勝戦は得意の3コース。昨年のびわこG1も3コースからまくって勝っている。地元の代表として狙うは優勝のみ。表情は気合がみなぎっていた。

大上、秦、前田選手

丸野と同期の大上卓人は準優10Rで丸野に続く2着で優出を決めた。切磋琢磨してきた丸野との同時優出に笑顔が弾ける。まだG2以上の記念レースを制したことはなく、丸野に追い付くためにも優勝したいところ。準優後は厳しい表情でモーターを点検し、優勝戦に備えていた。優勝戦は4号艇。伸びのいいエンジンだけに、カド一撃には要警戒だ。

準優11Rで岡崎を差すことはできなかったが、パイパワーぶりを見せつけて2着に入ったのは秦。エンジンパワーにも納得の様子で、G2の優勝戦進出に満面笑みを浮かべた。大上同様、まだG2以上での優勝がなく、好モーターに恵まれた今回は大きなチャンス。ピットでは最後までモーター点検などの作業をこなしていた。優勝戦は5コース。強烈な伸び足から、得意のまくり差しがさく裂するシーンも十分だろう。

準優12Rで激しい次位争いを制したのは前田将太。10、11Rともに2号艇が2着に入っていただけに、2号艇での2着確保にホッとした表情だった。G2以上の記念レースは2014年の浜名湖モーターボート大賞で1度制しているが、それ以降はタイトルなし。とはいえ、SG優出4回、G1優出12回と実力は折り紙付きだけに、6年7カ月ぶりのG2制覇も十分可能だろう。優勝戦は6号艇だが、鋭い視線で水面を見据える姿に、「一発」の予感が漂っていた。